このページの本文へスキップ


特集

認知症に優しいまちを目指して

高齢になると、加齢が第一の要因である認知症になる可能性が高くなります。認知症は特別なものではなく、誰にでも起こり得る病気です。認知症になっても自分らしく暮らしていくために姫路市で行っている取り組みを紹介します。

地域包括支援課・電話079-221-2451

3人の人が高台から町を眺めている写真(イメージ写真)

認知症ってどんな病気?

認知症とは、さまざまな原因で脳細胞が壊れ、記憶や判断力などが衰えて生活に支障が出る病気です。
現在、高齢者の10人に1人は認知症であるといわれており、姫路市では約1万3,500人と推計されています。

認知症の症状

脳の細胞が壊れることで、覚えられない、すぐ忘れるなどの記憶障害が起き、時間や場所、人物との関係が分からなくなったり、理解や判断、計画などが難しくなったり、その場の状況が読めなくなったりします。心理的には、思い出せないことでイライラする、記憶が途切れて不安になる、すぐに混乱するなどの症状が出ることもあります。
また、失敗を責められたりすることで自信を失い、引っ込み思案になることや、不安や混乱によるストレスから、攻撃的な言動を取ったり、興奮状態を招きやすくなることも。また、「物を盗られた」などと思い込むこともあります。

一般的な物忘れと認知症との違い

一般的な物忘れは、忘れたという自覚があり、出来事を覚えているため、日常生活に支障はありません。一方、認知症は、忘れたという自覚がなく、出来事の記憶自体が消えてしまいます。

認知症?と思ったら

認知症は、すぐに何も分からなくなる病気ではありません。軽度から重度へと病気は進行するので、軽度のうちに早く対応すれば病気の進行を緩やかにすることができます。気になる症状があるときは、早めにかかりつけ医や専門機関などに相談しましょう。

介護するときは心のゆとりを持って

認知症の人は、混乱しやすく、不安な気持ちで日々生活を送っています。本人だけでなく、介護する家族も安心で穏やかな生活を送るためには、介護する人の心のゆとりも大切です。息抜きをする時間を作ったり、心を許せて話ができる人を作ったりするなど、一人で抱え込まないようにしましょう。

認知症の人への接し方

失敗を責めたり、行動を命令したりしない
自尊心を傷つけない
驚かせたり、せかしたりしない
ゆっくり一つずつ簡潔に伝える
ゆっくり余裕を持って、穏やかな気持ちで対応する
うまくいかないときは、自分や相手を責めず専門機関などに相談する

イメージ画像

うまくいかないことがあって当たり前です。そんなときは、自分や相手を責めるのではなく、専門機関に相談しましょう。


認知症の人や家族の力になります

認知症や介護についての不安は、一人で悩まずに、かかりつけ医、専門機関、市などの相談窓口に相談しましょう。高齢者の総合相談窓口として、地区ごとに設置している地域包括支援センターでも相談を受け付けています。
また、保健センターには、保健師や精神保健福祉相談員、地域包括支援センター職員、医師や薬剤師、作業療法士、専門看護師からなる認知症初期集中支援チームを設置。早期診断、早期対応に向けた支援を行っています。

一人で抱え込まず発散できる場所を

認知症家族会「麦の芽会」会長の写真 認知症患者家族会「麦の芽会」会長 石原 敬則さん

家族が認知症になったとき、その家族が抱える負担は少なくありません。認知症になった妻を約5年間介護し、2月に亡くされた石原さんに、認知症の家族の介護について語っていただきました。


認知症と分かったのは?

家の中をごそごそしたり、変なことを言ったり、砂糖と塩を間違えたりすることがあり、病院を受診。認知症の診断を受けました。妻が認知症で、治らないと言われたときのショックは大きく、頭の中が真っ白になりました。

初めはどのように接しましたか

最初は周りに知られたくないと思い、デイサービスの送迎も自分でしていました。おかしな言動をする妻と言い争ったりすることもありました。怒りで、趣味で作った木工人形を家から外に投げ捨てたこともあります。一緒に死のうとまで思いました。

何か心境が変わるきっかけが?

誰にも言えずに一人で抱え込んでいたとき、ケアマネジャーの勧めで認知症患者の家族会に参加したことが変化のきっかけとなりました。誰にも言えなかったことを打ち明けることができ、困っていることや、ぼやきなども聞いてもらえました。時には助言ももらい、気持ちが楽になり、妻にも優しくできるようになりました。

介護に悩んでいる人に伝えたいことは

どこでもいいから、自分のストレスを発散できる場所を作ってほしいですね。家族会に限らず、趣味でも何でもいいです。
10割の力で介護を続けることは絶対にできません。息抜きをしながらでちょうど良いと思います。介護者にも人生があります。介護を支援するさまざまなサービスがあるので、それらを利用しながら家族と向き合ってほしいと思います。

認知症患者家族会「麦の芽会」

認知症家族会「麦の芽会」集いの写真

認知症の人やその家族、介護に携わる専門家などが会員となり、毎月、悩みなどを話し合う集いを開催するほか、会報の発行なども行っています。

麦の芽会事務局(谷村さん)・電話079-281-3597

認知症初期集中支援チームの皆さんに聞きました

多方面の専門家が認知症の人と家族を支援

認知症初期集中支援チームの地域包括支援センター職員の写真北地域包括支援センター
主任介護支援専門員
井上 あゆみさん

地域包括支援センターでは、認知症の人の家族などからの相談をお受けしていますが、その際、医師や作業療法士、薬剤師など多方面の専門家が協力して支援をするチームについても紹介しています。チームでは、本人や家族の悩みを改善するための方策をみんなで考え、家族と一緒にそれらを実践。3カ月ごとに経過を見ながら、本人と家族がより良い生活を送れるよう支援しています。


「いつもと様子が違うな」と感じたら、早めの相談を

認知症初期集中支援チームの医師の写真菊川荒木内科心療内科
医師
荒木 峰生さん

認知症初期集中支援チームは、診断や治療のことはもちろん、自宅の生活環境、家族の関わり方、地域とのつながりなど、本人だけでなくその家族も生活しやすくなるための適切な「支援の方法」を検討しています。認知症は早期の気付きが重要です。物忘れだけでなく、怒りっぽくなった、元気がないなど「いつもと様子が違うな」と感じたら、かかりつけ医や地域包括支援センターなどに早めに相談してください。


地域みんなで認知症の人と家族を支えます

認知症サポーター養成講座

オレンジリングの写真

認知症について正しい知識を持ち、認知症の人と家族を温かく見守る認知症サポーターを養成する講座を開催しています。
認知症サポーターには認知症の人を応援する目印となる「オレンジリング」をお渡しします。


認知症の方にやさしい事業所

認知症の方にやさしい事業所のステッカーの写真

認知症サポーターなど、認知症に理解のある従業員などを窓口や店舗に配置し、認知症の人に対し適切な対応ができる事業所です。該当する事業所には、右のステッカーを掲示しています。


認知症サロン・カフェ

認知症の人やその家族、医療や介護の専門家、地域の人など、誰もが気軽に参加できる集いの場です。認知症の人やその家族同士が情報交換をしたり、専門家に相談したり、地域の人と交流したりできます。姫路市内には約170の認知症カフェ・サロンがあります。参加を希望する人は、地区の地域包括支援センターへ問い合わせを。

認知症サロン・カフェの写真1 南保健センターで開催している「オレンジカフェしかま」



認知症サロン・カフェの写真2 東保健福祉サービスセンターで開催している「なかよし喫茶」

認知症高齢者等の見守り・SOSネットワーク

認知症などにより行方不明になる可能性がある人の、身体的特徴や連絡先、写真などを市に登録。行方不明になった場合に、事前に協力者登録をした事業所などに行方不明者の情報をメールで一斉送信し、可能な範囲で捜索に協力してもらう制度です。利用を希望する人は問い合わせを。

誰もが安心して暮らせるまちへ

認知症は、誰もが発症する可能性のある病気です。自分や家族が認知症になった時、受け入れるのはつらいことです。しかし、さまざまな専門家や地域の支援があれば、今までとあまり変わらず、自分らしく暮らしていくことができるようになってきています。
認知症になっても安心して暮らしていけるまちを目指して、これからも、市民の皆さんと取り組んでいきます。

姫路城オレンジライトアップ

姫路城オレンジライトアップの写真

平成29年9月21日(木曜日)、世界アルツハイマーデーにちなみ、姫路城を認知症啓発カラーのオレンジ色にライトアップ。姫路駅北駅前広場のステージでは、認知症に関する情報発信、ライブなども(雨天時はライトアップのみ)行います。

姫路市介護サービス第三者評価機構・電話079-287-3000


認知症に関する相談機関・窓口

こんなとき 相談機関・窓口
物忘れが心配 かかりつけ医
地域包括支援センター
認知症なのか診断してほしい かかりつけ医(詳細な検査は認知症専門医療機関)
認知症の人の在宅生活を支援する方法を知りたい 地域包括支援センター
認知症でも地域の人と交流したい 地域包括支援センター
認知症の人への介護の体験や心構えを聞きたい 認知症患者家族会
認知症などで判断力が不十分な人の権利を守りたい 成年後見支援センター

地域包括支援課(地域包括支援センター)のホームページ

成年後見支援センターのホームページ


ページトップへ戻る