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あしあと

 

    姫路の祭り

    • 公開日:2019年6月3日
    • 更新日:2022年7月22日
    • ID:7131

    古式ゆかしい神事から市民参加の新しいイベントまで、祭りどころ姫路の名にふさわしく、数々の行事が季節の訪れを告げてくれます。

    灘祭りの様子
    ゆかた祭りの様子

    松明や鉾をかざした赤鬼、青鬼が勇壮に踊る書写山円教寺や増位山随願寺の「鬼追い」が、新しい年の招福を祈ります。
    らんまんの春ともなれば、姫路城でみやびやかな「観桜会」「お花見太鼓」が催され、夏には「ゆかたまつり」「お城まつり」が華やかに繰り広げられます。また、8月には、家島町で海の祭典「ぼうぜペーロンフェスタ」が盛大に行われます。
    中秋の名月の日には、姫路城や好古園で「観月会」が開かれ、秋本番には豪華けんらんな屋台の練り合わせで知られる「灘祭り」を筆頭に勇壮なみこしや屋台が繰り出します。
    提灯をぶつけ合う網干魚吹八幡神社の「提灯祭り」のほか、毛獅子が乱舞する大塩天満宮「大塩の獅子舞」、犬飼・土師の獅子舞など、伝統ある郷土色豊かな祭りも見逃せません。
    また奇祭として注目を集める、播磨国総社の「一ツ山祭」、「三ツ山祭」は全国でも例を見ません。

    灘のけんか祭り

    松原八幡神社 電話 079-245-0413
    場所/姫路市白浜町
    祭礼日 10月14日・15日

    宵宮(10月14日)

    宵宮の早朝、練り出しの始まった各地区の屋台は、町内を一巡し、鎮守社に詣でたあと、松原八幡神社へ向かいます。この宮入りの順は江戸時代より変っていません。「ヨーイヤサー」の掛け声で、楼門前で練り競う様子は勇壮そのもの。宵宮は最高潮に盛り上がります。

    宵宮の様子

    本宮(10月15日)

    本宮の早朝、海に入って身を清める「潮かき」の儀式を済ませた担ぎ手たちは、安置してある3基の神輿を担ぎ出し、宮内で練り合わせ、屋台とともにお旅所に向かいます。宮を出てお旅山のふもとの練り場に着いた3基の神輿は、ここで壮絶なぶつけあい(練り合わせ)を行いますが、「けんか祭り」にふさわしい激しさで、観衆を魅了します。

    本宮の様子

    その後、練り場には次々と各地区の6台の屋台(神輿の練り番に当たる地区は参加しない)が進み、色とりどりのシデ棒が美しく波打つなか勇壮華麗な練りを見せ、祭りはまさにクライマックス、多くの観衆が酔いしれます。

    練り場の様子

    魚吹の提灯祭り

    魚吹八幡神社 電話 079-272-0664
    場所 姫路市網干区宮内
    祭礼日 10月21日・22日

    宵宮の提灯祭り

    魚吹八幡神社の秋祭りは、「提灯祭り」といわれるように、祭りの呼び物は何といっても宵宮を彩る「提灯練り」です。暗闇の中をまるで光の波のように揺れる提灯の列はため息の出る美しさですが、それが楼門の前にさしかかると、一転、激しいものに変わり、互いに提灯を叩き合う「提灯練り」が始まると、若衆の叫びと群衆のどよめき、竹を打ち鳴らす音が混じり合い、祭りは最高潮の盛り上がりとなります。

    宵宮の提灯祭りの様子

    本宮の屋台練り

    魚吹八幡神社は、播磨地方でも最大の氏子(24ヶ町1万数千戸)を抱えています。本宮の午後1時ごろから18台の屋台が宮入りを始め、楼門前や本殿前、拝殿前で練り合わせを行います。「チョーサー」の掛け声で屋台を差し上げる息の合った力強さや、勇壮華麗な練りが見物です。

    本宮の屋台練りの様子

    大塩の獅子舞

    大塩天満宮 電話 079-254-0980
    場所 姫路市大塩町
    祭礼日 10月14日・15日

    大塩といえば獅子舞、獅子舞といえば大塩と言われるほど、大塩天満宮秋祭りの獅子舞は広く世に知られ、兵庫県の無形民俗文化財にも指定されています。秋祭りには氏子8地区から8頭の獅子が参加しますが、いずれも頭から胴体、尾先まで、黒の熊毛でおおわれた毛獅子が特徴です。神前に進んだ各地区の獅子は定められた順に舞台に上がり、笛、太鼓、掛け声などに囃し立てられながら、野趣あふれる豪快な舞を披露します。

    獅子舞の写真

    獅子舞だけでなく、6台の屋台による荒々しい屋台練りも秋祭りの呼び物です。ハッピに締め込み姿の練り子たちが、各地区ごとに色違いの鉢巻きをつけ、「ヨーイヤサー」の掛け声で屋台を激しく練る姿は力感にあふれています。

    屋台練りの様子

    一ツ山・三ツ山

    播磨国総社(射楯兵主神社)
    電話 079-224-1111
    場所 姫路市総社本町190

    「一ツ山」・「三ツ山」は、播磨国総社(射楯兵主神社・姫路市本町190)で行われる特殊神事。神前広場に「やま」を造り、これに天神地祗の降臨を仰ぎ、国土平穏、五穀豊穣、万民安楽を祈る祭りです。「やま」を一基作るのが「一ツ山」と呼ぶ大祭で60年に一度行い、「やま」を三基作る「三ツ山」は臨時祭とも言い、20年に一度行われます。

    一ツ山の写真
    三ツ山の写真

    「秋祭り」あれこれ

    秋祭りの起源

    屋台や御輿、壇尻が姫路の秋祭りの主役として定着したのは江戸時代後半ではないかと言われています。
    それを裏付けるものとして、松原八幡神社の祭礼(灘のけんか祭り)の祭式運行を規定した宝暦8年(1758)の「八幡宮御神事御規定式」や、弘化頃(1844~47)の祭礼の様子を描いた「松原八幡宮祭礼絵巻」などが残っています。

    絵巻の写真

    屋台

    播磨地方の屋台は擬宝珠屋台系と蒲団屋台系に大別されますが、姫路の屋台は沿岸部を中心に概ね擬宝珠屋台です。蒲団屋台では、お隣りの高砂市・曽根天満宮や加西市・住吉神社が有名です。

    屋台の写真

    獅子舞

    獅子舞は、秋の例祭に神社の境内やお旅所などで除災招福・五穀豊饒を祈願して奉納される宗教的芸能です。“播磨は獅子どころ”と言われるように、姫路でも秋祭りに獅子舞が奉納される神社が多くあります。

    獅子舞の写真

    祭り料理

    一年が祭りを軸に動くという沿岸部の町々では、季節の海の幸、山の幸を盛り込んだ豪華な料理が秋祭りを彩りますが、一般的な姫路の祭り料理といえば「さばずし」。脂ののったさばを姿寿司や押し寿司にします。

    祭り料理の写真