カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第86話～Wake Up!の巻～
バッタ博士のミニ知識【昆虫の活動時期】
体温が外気温に左右される変温動物である昆虫は、四季の変化に合わせて生活をしています。日平均気温が１０℃を超えると昆虫の活動は始まりますが、１０℃から１５℃くらいではまだ活動が鈍くて、１５℃以上になると本格的な活動が始まります。
二十四節気の一つ、啓蟄（けいちつ）は「冬籠りの虫が這い出る」という意味で、「啓」が「開く」、「蟄」が「虫などが土中に隠れ閉じこもる」を意味する漢字の組み合わせとなっています。地球が春分点を通過する春分からは、地球が太陽の周りを345度回った所になりますので、360度回った次の春分のほぼ半月ほど前に相当します。（360度÷24＝15度、360度ー15度＝345度）
今年2016年の啓蟄は３月５日のことでした。気象庁ホームページの過去の気象データ検索によると、記載のある1948年から2015年の過去68年間の、姫路の３月５日の日平均気温の平均は14.9℃です。
二十四節気を考えた昔の人の自然の観察力の鋭さには恐れ入りますね。