姫路科学館>リニューアル事業>常設展示リニューアル(2009年)

姫路科学館・常設展示リニューアル(2009年)

姫路科学館は、2009年に8月に常設展示をリニューアルオープンしました。

 姫路科学館の常設展示リニューアル事業は、2003年度から調査・研究を始めて2009年8月にリニューアルオープンするまで、約7年間に渡って行われました。
「他ではできない体験ができる」科学館を追求したこの事業は、2階から4階にある常設展示のほぼ全面を見直し、館内設備のリフレッシュも行う大規模なものとなりました。
基本計画の策定から設計・施工までの2年間(2007年度から2009年度)の記録をご覧ください。

設計時に描かれた完成イメージ図

1階エントランスホール2階「地球と郷土の自然」

3階「身のまわりの科学」4階「私たちの宇宙」

工事まで

会議の様子

基本計画の策定から工事がはじまるまで、長い準備期間がありました。

展示更新の方向付け・基本構想のまとめ

姫路科学館では2003年度から、展示更新に向けた既存の展示物の評価、他の施設の調査や研究が続けられてきました。その成果を生かして新しい展示の方向付けをし、基本構想にまとめました。

展示ミッション

  • 印象的な展示装置により「驚く」
  • 基本原理・原則を「学ぶ」
  • 自ら試す実験体験によって「発見する」
 そして、このような展示構成を実現するために、展示ミッションを定めました。
  1. 展示ミッション1 “びっくり体験”ができる科学館
    【ふしぎ現象展示】科学館は、本物の現象を体験できる場でありたい。不思議な現象やありふれたものをいつもとちがう角度から実体験する驚きをアプローチに、科学に対するわくわくを感じさせ、印象に残る展示を導入する。
  2. 展示ミッション2 “いつでも実験”ができる科学館
    【実験展示】イベントや講座だけでなく、常設展示にも「ためして確かめられる場」が求められている。家庭や学校にはまねできない科学館ならではの装置で、いろんな実験をためし、科学の不思議さを体験してもらえる“実験展示”を導入する。
  3. 展示ミッション3 “いくつになってもおもしろい”科学館
    【柔軟性のある展示】科学館には、幼児から高齢者まで、幅広い年代の人が訪れる。年齢や経験、知識量の違いに応じて、同じ展示物でもレベルを変えてさまざまな現象を体験できる柔軟性のある展示を導入する。

姫路科学館展示更新研究会

2007年10月から2008年3月にかけて、4回にわたり科学館外部の有識者による研究会を開催して、展示の方針や具体的な装置イメージに対してご意見をいただき、基本構想をよりよいものにしました。そして基本構想をもとに、新しい姫路科学館の姿を示す「姫路科学館展示更新基本計画」を策定しました。

「姫路科学館展示更新基本計画(概要版)」(PDFファイル)

姫路科学館展示工事等の受託業者決定

2008年3月末から展示工事の受託業者を募集してプロポーザルにより委託業者を決定、2008年6月20日「姫路科学館展示工事等」業務は市議会の承認を受けて契約を締結しました。

業者との打ち合わせ

2008年6月以降、ほぼ毎週、定例会や分科会を開催して業者との打ち合わせをし、展示室の構成、展示物の具体的な図面作成、解説パネルの執筆などが進みました。
なにしろ、新しい展示アイテムは2階から4階まで合わせると100個以上もあるんです!1つ1つが、『科学』を、おもしろく分かりやすく体験できるものになるように、真剣な会議が行われました。
また、平行して展示物の試作も行い、最終的な展示物の形を作り上げていきます。

  • 定例会…展示更新業務全体の進み具合や今後の進め方を管理するための会議
  • 分科会…2階、3階、4階、エントランス・館内リフレッシュの4グループに分けた担当者会議

リニューアル工事の経過

工事の様子

2009年3月1日から7月31日まで全館休館して行ったリニューアル工事の様子です。

工事の経過のページへ