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天体写真と観測報告「秋の朝の彗星たち(2013年)」

 2013年11月頃の明け方の空には、明るくなると話題のアイソン彗星(C/2012 S1)、に加え、9月に発見されてから急に明るくなったラブジョイ彗星(C/2013 R1)、アウトバーストによって大きく明るくなったリニア彗星(C/2012 X1)、さらに3.3年周期で太陽を公転しているエンケ彗星と、明るい彗星が4つも見えていました。

秋の朝の彗星たち

2013年11月8日早朝の彗星たち 2013年11月8日早朝の彗星たち(4枚とも同条件)
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iフィルター)
  • 5分露出
アイソン彗星(C/2012 S1)は、2012年9月に発見された彗星です。「アイソン(ISON)」とは、国際科学光学ネットワーク(International Scientific Optical Network)の略称です。
2013年11月29日ごろに太陽に近づく前後には昼間でも見えるのでは?という予想もあります。

詳しい報告は「アイソン彗星」のページ

ラブジョイ彗星(C/2013 R1)は、2013年9月にオーストラリアのテリー・ラブジョイ氏によって発見された彗星です。
太陽と地球に程よく接近して、大変明るく見えます。

詳しい報告は「ラブジョイ彗星」のページ

エンケ彗星(2P)は有名なハレー彗星に続いて、太陽の周りを公転していることが確認された彗星です。3.3年おきに太陽に接近して明るくなりますが、地球との位置関係で、よく見える時と、そうでない時があります。

詳しい報告は「エンケ彗星」のページへ

リニア彗星(C/2012 X1)は、2012年12月に発見された彗星です。「リニア(LINEAR)」とは、リンカーン地球近傍小惑星探査(LIncoln Near-Earth Asteroid Research)の略称です。
当初は14等台の暗い彗星でしたが、急に明るくなるアウトバーストを起こして、大きく広がった姿を見せました。

詳しい報告は「リニア彗星」のページ