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天体写真と観測報告「池谷・張彗星(2002年2月)」

池谷・張彗星(C/153P) 静岡県周智郡森町のアマチュア天文家、池谷薫さん(58歳)が2002年2月1日午後7時前におよそ9等星の新彗星を発見しました。池谷さんは1963年から1967年にかけて合計5個の彗星を発見しており、なかでも1965年の池谷・関彗星は非常に長い尾が見られた20世紀を代表する彗星のひとつです。今回は35年ぶりの発見となります。池谷さんは天体望遠鏡の反射鏡製作者としてもよく知られています。
 この彗星は中国の張大慶(Daqing Zhang)さんも独立に発見しており、池谷・張(Ikeya-Zhang)彗星(C/2002C1 後にC/0153P)と呼ばれるようになりました。

2002年2月3日 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ 露出1分 Photoshopで画像処理